【話題・スマートグリッド】電気自動車を束ね、無理なく節電 マイカー使い「地産地消」も

冷房で電力需要が高まる夏を迎え、今年も東京電力管内に節電要請が出た。電気が足りなくなりやすいのは、太陽光発電の出力が減る夕方。その時間帯に合わせて電気自動車(EV)にためた電気を使うことで、節電による報酬を得る「デマンドレスポンス(DR)」の実証実験が神奈川県小田原市で行われている。

DRは、電気の需給が逼迫(ひっぱく)したときに電力会社から使用量を減らすよう要請を受け、これに応じることで報酬を得る仕組みだ。要請に応じられないと、ペナルティーがある。

自家発電や蓄電池にためた電気を使えば、電力会社から供給を受ける電気の量を減らすことができる。一方、EVにためた電気を使う場合、要請があった時間帯は車が使えなくなってしまう。

そこで新電力会社の「エナリス」は、複数のEVと小規模な自家発電などをまとめて運用することで、全体として約束した量を節電する仕組みを作った。

電気自動車を束ね、無理なく節電 マイカー使い「地産地消」も(朝日新聞デジタル)