【提言・自動運転】脱・温暖化その手法 第50回 —自動運転で物流は大きく変わる

レベル4の自動運転が実現すると、人流がどれ程変わるかについて、前回は予測した。

同様に物流も大きく変わる。単純な変化としては、これまでのトラックがレベル4の自動運転となることで、起点から目的地まで自動運転の車両が移動することになる。

しかし、現実には今の「トラック」という概念が大きく変わる。これまで、長距離輸送は大型のトラックで行なうことが通例であった。その理由は輸送コストに占める人件費が約40%で、燃料費の12%、修繕費の6%、車両費の6%と比べて、ずば抜けて大きいためである。すなわち、多くの貨物をまとめて送ることで人件費を下げ、輸送コストが下げられるということであった。

もし、物流用の車両が電動化した上で自動運転化した場合、運転手の人件費はなくなる。するとまとめて送ることの意味がなくなってしまう。

これまでは送り主から集荷した貨物を一旦どこかに集めて仕分けして拠点間を運び、拠点で再び小分けにして客先に届けるというやり方だった。貨物を運んでもらいたい荷主側からは送り先から客先まで出来るだけ直接送る方が、時間も短縮され消費エネルギーもその他の修繕費や車両費用も安価になる。

脱・温暖化その手法 第50回 —自動運転で物流は大きく変わるー(Motor-Fan.jp)

 

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