【話題・自動運転】自動運転車のコンピュータが温室効果ガス排出量を増加させる可能性、MIT調べ

マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)は13日(米国時間)、自動運転車が広く使われるようになった際の温室効果ガス排出量に関する調査結果を報告した。

研究グループでは、世界中の車両台数や、各車両のコンピュータに必要なエネルギー、走行時間、各コンピュータに供給される電力の炭素強度などにもとづく統計モデルを構築。その結果、840Wのコンピュータを搭載する自動運転車10億台が1日1時間走った場合、世界中のデータセンターの温室効果ガス排出量に相当するエネルギーを消費することが分かった。

中でも、多数のカメラの映像を処理することから、自動運転車で一般的に用いられるディープニューラルネットワークのエネルギー消費量は増大しやすいという。

排出量が爆発的に増加するのを防ぐには、1台の自動車のコンピュータが消費するエネルギーを1.2kW未満に抑える必要があると試算しており、その実現には1.1年で2倍のペースでハードウェアの処理効率が向上していく必要があるという。

これに向けては、運転に特化した専門的なハードウェアや、より効率的なアルゴリズムの採用が求められるとしており、自動運転車のエネルギー消費は、バッテリ寿命だけでなく持続可能性の面でも非常に重要であるとしている。

自動運転車のコンピュータが温室効果ガス排出量を増加させる可能性、MIT調べ(PC Watch)

 

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