こういう会社(KGモーターズ)が発展しない限り、日本のシティコミューター文化は進まない!

KGモーターズ代表者が早くからYouTubeを活用して、自分たちが考える理想の短距離移動車両を造ってしまったことは「お見事!」としか言いようがない。

広島の「KGモーターズ」が開発中の小型EVを発表!【東京オートサロン2023】

 

10年ほど前に国交省が制定した「超小型モビリティ(自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の手軽な移動の足となる1人~2人乗り程度の車両)」は、残念ながら完全に車両区分認定がされていない。

 

そこで同社はこのクルマを「1人乗り原付ミニカーという区分」と割り切って開発を進めたようだ。かつて川崎のエレクトライクが「EVトライク(3輪)」カテゴリーと割り切って型式を取得した例と発想は似ている。

 

つまり、どちらを向いて物事を決めているかがよく分からない行政のテンポに合わせていたら、いつまでたっても自分たちが求める「移動体」は目指せない。さらに、同社のような発想はおそらく大手自動車企業ではまず実現出来ないだろう。

 

今、自動車は何から何までEVというトレンドが世界の潮流のように語られることが多いようだが、このクルマの主張は、「小さい移動手段(クルマ)こそ、EVがいいのでは」という、ささやかのようで実は本質的な提案のようにも思える。