【新技術・新製品】ボルグワーナー、ハイブリッド車や電気自動車の電池と室内を暖めるヒーターを開発

米ボルグワーナー(BorgWarner)は2018年9月20日、新製品「高電圧クーラントヒーター(HVCH)」を発表した。電気自動車(EV)やハイブリッド車向けの熱管理ソリューションの一種で、電池を素早く温めてスタートアップ時の電池性能を向上する。同社は、この高電圧クーラントヒーターを欧州とアジアの主要自動車メーカー2社に供給する予定で、2020年から生産を始める。従来の自動車のヒーターは、エンジンの熱を冷却するクーラント(冷却水)を熱源としている。エンジンが温まらないうちは車内の暖房ができない。また、ハイブリッド車は始動・発進時にモーターで駆動するためエンジン始動が遅く、EVではそもそもエンジンを搭載していないため、室内を暖められない。さらに電動車の電池は、一定の温度範囲から外れた状態で使うと性能が悪化する。また、EVでは室内暖房に電力を使うことで、駆動に使う電力が少なくなり航続距離が低下する。HVCHは、こうした課題のソリューションとして開発した。

ボルグワーナー、ハイブリッド車や電気自動車の電池と室内を暖めるヒーターを開発(日経XTECH)

 

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