【市場・電池】当面は各国政府の普及政策がxEV市場拡大を支える

2015年の車載用リチウムイオン電池世界市場は、前年比210.1%の27,853MWhと大きく伸長しました。深刻な環境汚染問題の改善を図る各国政府の積極的な普及政策を受け、また、中国を中心にプラグインハイブリッド電気自動車と電気自動車の販売が急拡大したことが車載用リチウムイオン電池市場の成長に大きく貢献しています。2015年の世界市場を電動化車両(xEV)タイプ別でみると、EV向けが86.6%、PHEV向けが11.9%、ハイブリッド電気自動車向けが1.6%と、EVおよびPHEV向けが市場全体の98.5%を占めました。EV 向けは、特に中国においては、大容量リチウムイオン電池パックを用いる電気バスの販売が拡大したことが市場をけん引しています。PHEV向けは中国における販売が好調だったことに加え、複数の欧州自動車メーカーを中心に新車の販売が相次ぎ、PHEV市場の伸びに比例して高い成長率で推移しました。 2016年の世界市場は、前年比141.3%の39,349MWhと見込みです。

車載用リチウムイオン電池世界市場2016:市場レポート(Tech Note)

 

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