超小型EVは、どうすれば消費者の実生活に溶け込めるのか?

もう、電動車両しか選べない時代!?

実はEVなどの次世代車が次々に出てくるのにはとてもシンプルにして明確な理由がある。
Roadmap for a Low-Carbon Power Sector2050によると、CO2の排出量は地球全体で見ると約2割が交通セクターから排出され、自動車は交通セクターの73%、地球全体の14%のCO2を排出している、としている。
きれいごとではなく、自動車ができる低炭素社会へのアプローチは始まっているし、速やかに実現させるルール作りはすぐそこに迫っている。

まずEUの規制だが、すでに始まっているCO2排出規制が、2020年には1㎞走行当たり95g以内に強化される見通しだ。メーカーはそれを実現しないと罰金が科せられる(全販売台数の平均値)ことになるから、それをクリアするべく電動車両を主体にしていくことが現時点での唯一の道。
アメリカ・カリフォルニア州のZEV規制は文字通りCO2を一切出さない規制。段階的に比率が引き上げられていく予定で、こちらもクリアできないと罰金が科せられるか排出枠を購入しなければならなくなる。

これはEUやアメリカの問題と捉えたら大きな間違いだ。といのは、日本のメーカーもここを重要なマーケットとしているからで、彼の地での販売はどのメーカーにとっても死活問題となるからだ。