今夏の電力不足で一般消費者からの大型蓄電池への関心が高まっている。定置型の家庭用商品が相次いで登場し、大手家電量販店も販売に乗り出すなど、普及の兆しを見せる。富士経済の調査によると、リチウムイオン電池や鉛蓄電池などの大型蓄電デバイス市場は、2016年に2009年実績の3.8倍に相当する2兆1002億円に拡大する。リチウムイオン電池が1兆2256億円で約6割を占める。2010年の見込みと比べると12.6倍だ。ニッケル水素電池からの移行と、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車といった次世代自動車の市場拡大によって急増する。EVとPHVの用途はそれぞれ3000億円台に達するという。
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