トヨタが「実証都市」と位置づけて静岡県裾野市で建設している「Woven City」(ウーブン・シティ)。このWoven Cityでは、「リアル」と「デジタル」の両方で開発が進んでいる。
以下のトヨタイムズのYouTube動画では、その開発の様子などが紹介されている。動画の25分40秒くらいの部分から見てみてほしい。
動画内では、ロボットのバーチャルシミュレーションをする様子などが紹介されており、まるで本物のような映像のシミュレーターでロボットの操作をしている。
Woven CityのR&DチームのHeadとして動画に出演している大石耕太さんは「何か起こったときの被害をシミュレータでしっかり確認する」「シミュレータならもう1回試してみることができる」などと、バーチャルの有用性について説明している。
また、Woven Cityをデジタルで再現し、VRゴーグルをつけてWoven Cityの中を歩くといったこともすでにできるようだ。VRゴーグルでWoven Cityのデジタル版に入ると、トヨタが自動運転シャトルとして開発中の「e-Palette」(イーパレット)も登場する。
デジタル版の街であれば、現実では試しにくいさまざまなシーンで自動運転の試験をすることができる。そういう意味でもWoven Cityのデジタル版は、トヨタにとって非常に鍵となる実証フィールドと言えそうだ。
トヨタWoven City、デジタルツインで「自動運転」をすでに実現(自動運転ラボ)