【提言】EV所有者は「より少ない走行距離」に「より多くのコスト」を支払う

当たり前のことかもしれないが、自動車マーケットプレイスのiSeeCars.comが実施した調査によれば、EV(電気自動車)が1回の充電で航続できる距離と、実際の走行距離には相関関係があることが判明した。平均的なEVは、従来型の自動車より45%高額だが、上記のサイトには走行距離は29%少ないというデータが出されている。まだ限定的な航続距離と公共の充電設備の貧弱な状況による、いわゆる「航続距離不安」がここでの明らかな問題点だ。

iSeeCarsのエグゼクティブ・アナリストであるカール・ブラウアーは「航続距離不安は、人里離れた場所で立ち往生することよりも、電気自動車の『燃料補給』プロセスに関係しています」と説明する。「ガソリン車であれば、どこへ行くにせよ、給油の選択肢はいくらでもあり、そのプロセスには5から10分しかかからない。EVが同等のコストでそのレベルの便利さを提供するまでは、使用量や市場の需要において明らかな不利があるでしょう」

同サイトでは、2020年モデルの86万台以上の車両を調査し、3年落ちの平均的なEVの年間走行距離が9059マイル(約1万4600km)であるのに対し、一般的な内燃機関車は1万2758マイル(約2万500km)であると報告している。

EV所有者は「より少ない走行距離」に「より多くのコスト」を支払う(Forbes JAPAN)

 

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