【提言・次世代モビリティ】電動キックボードが「特定小型原付」に。道交法改正案と道路整備のこれからを考える

地球温暖化対策の一環として、自動車に過度に依存せず歩いて暮らせるまち、つまりウォーカブルシティの提唱が欧米を中心に進み、その過程でラストマイルを担う「新たなモビリティ」が多数誕生している。新たなモビリティとは、自転車と自動車の間に位置する乗り物に与えた国の呼び名で、電動キックボードや立ち乗り電動スクーターなどがあり、電動車いすをここに含むこともある。パーソナルモビリティという呼び方もある。

このうち電動キックボードは個人所有のものについては第一種原動機付自転車(原付一種)なので時速30km、特例電動キックボードのシェアリング実証実験については小型特殊自動車扱いなので時速15kmとなっており、規格が複数あり分かりにくいという声もある。

さらに現在、三輪キックボードなど新しい構造のパーソナルモビリティもいくつか誕生しており、これらは公道走行させる場合にどのカテゴリーに当てはめるかという課題もある。

電動キックボードが「特定小型原付」に。道交法改正案と道路整備のこれからを考える。連載|森口将之の「あたらしい交通様式」vol.04(くるくら)