トヨタ自動車は１３日、プロのラリードライバーらの走行データを人工知能（ＡＩ）に反映させた自動運転車を、愛知県の研究開発施設で公開した。ＡＩの「限界」を引き上げることで、自動運転車の安全性を高める狙いがあり、実用化に向けて研究開発を進める。スポーツカー「ＧＲヤリス」に、プロドライバーらの技能や知見を生かしたＡＩを搭載した。実験車は、ハンドルやアクセル、ブレーキを自動で操作し、設定されたコースを認識し、高速でもスムーズに走り抜けた。主に公道でタイムを競うラリードライバーは、悪天候などの過酷な環境でも事故を回避できる技術を備えている。トヨタは、ドライバーが自ら運転する場合であっても、ＡＩが上手な運転方法を指南してくれる技術の開発も目指す。
プロの技術搭載でＡＩの「限界」引き上げ、自動運転の安全性向上…トヨタが公開（読売新聞オンライン）