【提言・自動運転】自動運転技術の「目的化」とは一線画し社会課題を解決する

「すでに顕在化している社会課題を自動運転で解決する」。こう話すのは、長年勤めたキヤノンでいくつかの企業内起業を行い、定年退職後は、〝コンセプトデザイン・サイエンティスト〟という肩書を自ら作り、コンサルティングや執筆活動を続けてきた川手恭輔氏。2019年に「人々の移動を支援して地域の存続を可能にする」という思いのもと、電気自動車(EV)を使い、低速自動運転(20㌔メートル以下)で、オンデマンドの送迎サービスを行う「Mopi(モピ)」(東京都千代田区)を起業した。「自動運転」といえば、イーロン・マスク氏率いるEVメーカー米テスラの車両に搭載されていることや、グーグルの自動運転タクシー「ウェイモ」が世界のトップランナーという印象が強い。そこに日本の大手自動車メーカーも負けじと開発を進めている。そんなレッドオーシャンともいえる市場にベンチャーが飛び込んで勝負できるのだろうか。実は、テスラなどが「完全自動運転」(レベル5)を目指しているのに対して、モピが挑むのは「条件付き自動運転車」(レベル3)だ。

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