【話題・次世代モビリティ】免許返納後のシニアに新たな近距離モビリティー WHILLが提案

電動車いす開発スタートアップのWHILLが、2022年5月12日にPRイベントを都内で開催した。5月13日の道路交通法の改正を視野に、同社の電動車いす型近距離モビリティーの認知とシェア拡大を狙ったもので、イベントには親子での共演も多いタレントの関根勤と麻里親子らが出席。WHILLのデモンストレーション走行に加え、高齢ドライバーの免許返納のタイミングや返納後の移動手段などについて、トークを繰り広げた。このイベントのきっかけとなった道路交通法の改正。その大きな変更点は、増加する高齢運転者による交通事故を踏まえた、高齢運転者対策の充実・強化が図られたことだ。イベントに登壇した交通コメンテーターの西村直人氏によれば「ポイントは3つあり、1つ目が認知機能検査の方法の変更。2つ目が高齢者講習の一元化。3つ目が運転技能検査の新設」だと言う。1998年から70歳以上の運転免許取得者に対し、免許証を更新する前に「高齢者講習」を受講することが義務化された。その後、高齢運転者の増加に伴い、2017年には高齢者講習制度が改正され、75歳以上のドライバーの認知機能検査が強化されていたが、それが今回さらに強化されている。

免許返納後のシニアに新たな近距離モビリティー WHILLが提案(日経クロストレンド)