独フォルクスワーゲン（VW）と自動車部品世界最大手の独ボッシュは25日、自動運転技術の開発で提携すると発表した。大衆車を含むVWグループの全ブランド向けに、手放し運転を可能にする「レベル2」や一定の条件下で運転者による監視が不要な「レベル3」を2023年から順次搭載する。VWのソフトウエア子会社のキャリアッドとボッシュが自動運転向けのソフトやシステムを共同開発する。1000人規模で技術者を投入する。将来的に公道を含めて非常時もシステムが対応する「レベル4」に提携を広げることも検討する。キャリアッドのディルク・ヒルゲンベルク最高経営責任者（CEO）は電話会見で「すべての車種にわたって自動運転機能の導入を加速したい」と述べた。ボッシュで同事業を率いるマティアス・プリン氏は「VWの世界最大規模のつながるクルマのネットワークが生成する膨大なデータベースにアクセスできる」と強調した。実車のデータを使い、システムの精度を高める考えだ。
VW、ボッシュと自動運転で提携 「手放し」大衆車にも（日本経済新聞）