SBドライブの佐治友基社長兼CEO（最高経営責任者）は2019年7月18日、法人向けイベント「SoftBank World 2019」で講演し、2020年の実用化を目指す自律走行バスへの取り組みを紹介した。「地域のバス事業は採算が合わない、人手不足と言われ続け、事業の継続が難しくなっている。それでもラストワンマイルの移動手段としてなくすわけにはいかない」。佐治氏は、同社が自律走行「バス」にこだわる理由をこう説明する。バスは自家用車の普及で利用者が減っていたものの、免許返納などの流れから自家用車の代替手段として改めて注目されている。住民の移動手段確保が切実な課題となっている地方自治体では、クラウドファンディングで運行費用を募るなど資金調達を始めたところもあるという。
「自動運転は手段にすぎない」、SBドライブ佐治氏（日経WTECH）