【話題】深海でのコンクリート技術、海底資源の採掘に向け布石

2018年7月、JAMSTEC(海洋研究開発機構)が保有する潜水調査船「しんかい6500」が、水深3515mの海底に固定した鋼製の架台の上に、36本のコンクリート供試体(強度などを調べるためにつくったもの)を設置。今後数年間にわたり、深海の特殊な環境下でのコンクリートの物性や組成の経時変化を調べ、将来は海底構造物の建設などに役立てる。研究にはJAMSTECのほか、不動テトラと八戸工業大学が参画する。同様の研究は過去に例がなく、世界初だとみられる。コンクリートをあえて深海で使おうとする背景には、日本近海に眠る海底資源の存在がある。近年の調査でエネルギーとしての利用が期待できるメタンハイドレートや鉱物資源のレアアース(希土類)が海底にあることが判明。採掘に向けた検討が進んでいる。

深海でのコンクリート技術、海底資源の採掘に向け布石(日経ビジネス)

 

Tagged on: