【提言】スマートシティは不便すぎて使えない

住民に利便性を提供するはずのスマートシティは、身体障がい者にとっては新たなバリアになる可能性がある。誰もが使えるスマートシティの実現を目指すムーブメントが、そうした状況を変えようとしている。ビクター・ピネダは世界各地へ出向いて講演し、都市計画や都市開発に関して各政府にアドバイスを与えている。だが、タッチスクリーンが登場するやいなや、彼は困り果ててしまう。車椅子で生活し、手や腕に障がいを持つ彼のような人にとって、タッチスクリーンは便利な存在というよりもむしろバリアなのだ。都市が人間のレジ係や受付をタッチスクリーン機器に置き換えていく際に唯一問題となるのが、アクセシビリティだ。「電車の切符の購入、サービスへの支払い、情報入手の手段がキオスク端末しかないとしたら私はお手上げです」とピネダはいう。ピネダはワールド・イネーブルド(World Enabled)という非営利のコンサルティング・グループで代表を務めている。

スマートシティは不便すぎて使えない(MIT TechnologyReview)

 

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