【提言・自動運転】レベル3の自動運転の普及は伸び悩む? 提案は無人運転シャトルや小口配送に

「自動車業界はレベル3の自動運転に対してどちらかというと懐疑的だ。レベル3で認められているのはハンズオフだけだが、ステアリングから手を離すということは、視線や意識も運転から離れるということにつながり、いざというときに運転を人に戻すのが難しくなる。そのため、レベル4~5の自動運転に開発が移行するのが早まっている」。2018年12月に開いた記者説明会でそう語ったのは、Armでオートモーティブソリューション&プラットフォームディレクターを務めるロバート・デイ(Robert Day)氏だ。レベル3の自動運転について、米国自動車技術会(SAE)では、限定領域においてシステムが全ての動的運動タスクを実行するものだと定義している。何らかの要因でシステムによる自動運転の継続が困難になった場合、ドライバーはシステムの要請に応じて運転を交代しなければならない。これに対し、日本の警察庁は道路交通法の改正試案において、レベル3の自動運転が動作条件を満たさなくなった時に直ちに適切に対処できる態勢でいるなどの場合に限り、携帯電話などを手に持って使用することやディスプレイの画像を注視することを認める項目を盛り込んだ。こうした使われ方が想定されるレベル3の自動運転車向けに、ドライバーが運転に復帰する態勢が整っているかどうかをセンシングする技術の開発が進められているものの、先述したデイ氏の言葉を覆すのは簡単ではない。

レベル3の自動運転の普及は伸び悩む? 提案は無人運転シャトルや小口配送に(MONOist)

 

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