【提言】自動車産業の未来 EVの先見据えた戦略を

英仏両政府は2040年までにエンジン車の販売を禁止するという方針を打ち出した。中国や米国の環境規制強化などと相まって、世界的に「脱エンジン」を巡る動きが加速している。その中で日本の大きな課題は、脱エンジンの行く先が電気自動車(EV)なのか燃料電池車(FCV)なのか、いまだに見えないことだ。その大きな理由は、走行距離が長いFCVを本命とみて14年に「ミライ」を発表したトヨタ自動車陣営と、EVを早くから本命視して10年に「リーフ」を発表した日産自動車陣営に分かれて競争し、国もまた両方を支援している点にある。EVとFCVは将来すみ分けるという楽観的な見通しが背景にあるようだ。

自動車産業の未来(上)EVの先見据えた戦略を(日本経済新聞)

 

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