【話題・インフラ・地方自治】福井県、再生エネ 駅に蓄電装置

福井県は2017年度から再生エネルギーを鉄道の駅や電気自動車(EV)の電源に活用する取り組みを始める。えちぜん鉄道(福井市、えち鉄)の永平寺口駅(永平寺町)に太陽光パネルや発電した電気を蓄える設備を設け、照明やEVの電源に活用する。鉄道事業者の運営効率化のモデルづくりが狙いだ。えち鉄では、車両でブレーキをかけると発生する「回生電力」を、他の電車の加速に使っているが、近くに電車がいないと放電される。県が設ける設備ではこのブレーキ時の電気も蓄える予定だ。太陽光パネルの枚数など設備の詳細は検討中だ。電気は売電せず、駅舎の照明などに使う。EVや電動アシスト自転車の充電設備を設ける考えだ。鉄道事業者のコスト低減効果を確認するのが狙いだ。事業費は3億3000万円を見込む。

再生エネ 駅に蓄電装置 福井県、照明や電気自動車向け(日本経済新聞)