超小型モビリティは、「トライク規格」をベースとした3~4輪車でいいのでは?

超小型モビリティの価値を、誰もがみつけやすい規格を望む

このところ活発化しているトヨタi-ROADのモニターによる実証試験。そのサイズを生かした利点を「駐車シーン」に着目した意味は小さくない。他の超小型モビリティ実験の軽自動車規格のナンバーと異なり、こちらは二輪車用の小板サイズになっている。法規上は検査対象外の軽自動車がこのサイズとなることがあり今後の展開は不明だが、ナンバーも小さいに越したことはない。

このところ活発化しているトヨタi-ROADのモニターによる実証試験。そのサイズを生かした利点を「駐車シーン」に着目した意味は小さくない。他の超小型モビリティ実験の軽自動車規格のナンバーと異なり、こちらは二輪車用の小板サイズになっている。法規上は検査対象外の軽自動車がこのサイズとなることがあり今後の展開は不明だが、ナンバーも小さいに越したことはない。

最も気になる超小型モビリティの税制面は現時点では確定していない。
もちろん仮定の話しだが、サイズに予定されている通りの軽自動車枠内というのが引っ掛かる。もし税制面までイコールになったとしたら、税制上は軽自動車で、それよりはかなり小ぶりの3~4輪車ということになる。そうならないことを願うのみだが、もしそうなったとしたら悪夢としか言いようがない。
理由は簡単。軽自動車と同等の税制だとしたら、誰もが軽自動車を選択し、わざわざ超小型モビリティ選ぶ理由がどうしてもみつからないからだ。

トヨタi-ROADのモニター(最近はパイロットと呼んでいる)による実走実験が活発化している。
トヨタは明確に同車両を「狭い場所でも取り回しやすい幅87センチの小型サイズが特徴。通常のクルマの1/2~1/4のスペースで駐車できるため、店舗や住宅の軒先、駐車場の角、使われていない空きスペースなどを駐車場として利用できる」としている。
実に明快な利点だ。つまり、超小型モビリティの価値の大部分は「小さなサイズ」と「取り回し」であることを明言しているに他ならない。特に都市部であればそのメリットは計り知れない。

超小型モビリティが目指すところは、軽自動車並みの性能ではない。街に溶け込める新しい価値であることを分かってほしい。その条件に、トライク並みの経済性が求められることは言うまでもない。