フォルクスワーゲン(VW)のエンジンを地下室に置いて、熱と電気をまかなう「家庭発電所」が軌道に乗り始めた。自然エネルギーのみを扱っているドイツの電力会社リヒトブリックとVWが共同開発したもので、2010年秋から実用化され、これまで約250基が稼動している。分散型発電でフレキシブルな発電と、コスト減、高いエネルギー効率が見込めるため、原発の代替技術として期待される。VWの車種キャディやトゥーランで使われている「エコブルー」と呼ばれるエンジンを利用し、コジェネレーションと同じ仕組みで天然ガスで発電するとともに、生まれた熱を湯や暖房に使う。高さ1.75メートル、幅1.18メートル、高さ0.84メートルと小型。VWが製造し、リヒトブリックがメンテナンスなど稼動について担当する。
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