東レは、炭素繊維強化樹脂(CFRP)を使って大幅に軽量化した電気自動車(EV)のコンセプトカー「TEEWAVE AR1」の実物を、同社のプライベート展示会「東レ先端材料2011」(2011年9月14~15日、東京国際フォーラム)で公開した。同社は展示会に先立ち、コンセプトカーの概要を発表していた。TEEWAVE AR1では、熱硬化性樹脂を母材に用いるCFRTS(Carbon Fiber Reinforced Thermosets)と、熱可塑性樹脂を用いるCFRTP(Carbon Fiber Reinforced Thermoplastics)の2つを、部位や用途によって使い分けている。例えば、乗員用スペースのモノコック構造はCFRTSで造った。複雑な形状を一体成形できるため、モノコック構造の部品点数は3つと、鋼板製の1/20で済んだ。部品同士は接着剤で結合している。
【新技術】東レ、EVコンセプトカーの部品は接着剤で結合
- 【市場】パテント・リザルト、電気機器業界 特許資産の規模ランキング2011
- 【新技術】日産自、Infiniti EVのスケッチを公開