帝人化成は、同社製ポリカーボネート(PC)を使ったガラス代替品(PC製グレージング)が仏Citroen社の新型車「DS5」の窓に採用されたと2011年7月26日に発表した。採用したのは、車体後方の側面にはめ込むクオーター・ウインドー。ガラス製と比べて約2割軽量化できる。樹脂グレージングを手掛ける独Freeglass社と共同開発した。帝人化成がPC「パンライト」を提供。2色成形機を使い、窓となる透明なPCと、ピラーカバーとなる黒い塗料を混ぜたPCを一体成形する。ガラスでは成形できない複雑なデザインにすることで空力特性を高めた。透明なPCの表面には紫外線による劣化を防ぐとともに、傷を付きにくくするコーティング剤を被膜する。これらの成形技術とコーティング技術は両社が持ち寄ったという。
【新技術】帝人化成の軽量PC製窓がシトロエンDS5に採用
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