京都市と京都、大阪両府、日産自動車など5社は、電気自動車(EV)のタクシーを効率的に使うための実証実験を今冬から始める。温室効果ガスの削減が目的で、多機能携帯電話(スマートフォン)などでタクシーを呼び出せる配車システムを開発し、普及拡大を目指す。市内で運行しているEVタクシーは現在7台。発進時は電気を使用して高速時にはエンジンで発電するプラグイン・ハイブリット車(PHV)タクシーは5台。急速充電設備は市内に17基あるが、EV車、PHV車は走行できる距離が短く、街中を空車で走行すると、客が乗車した際には電池残量が少なくなっている可能性がある。空車走行を抑えるため、利用客がスマートフォンでアクセスし、電池の残量が多い状態で近くにいる車両が手配される仕組みを開発する。京都府内の寺社など観光地やレストラン、大阪府内の百貨店などにも同じ仕組みの端末を設置する。
【施策】京都市など、EVタクシー高効率化へ実証実験
- 【新技術】三菱自、既販EVでも使電源供給装置使えるよう工夫
- 【企業】テスラモーターズ、ロードスター体験を四国で開催