東北電力は、3月11日に発生した東日本大震災により太平洋側にある火力発電所が甚大な設備被害を受け、当面供給力として見込むことができないことなどから、可能な限りの供給力を確保するため、全力を挙げて取り組んでいる。このたび、今冬の供給力対策として、能代火力発電所構内に大容量のNAS電池(ナトリウム・硫黄電池)を設置することとした。設置を予定しているNAS電池の出力は合計で8万kW(2千kW×40台)を予定しており、国内最大規模となる。設置する大容量NAS電池については、電気の需要の低い深夜などに蓄電を行い、需要の高い時間帯に放電するという運用を行う。今後、今年7月より本格的な設置工事を開始し、平成24年1月に運用開始する予定。
【震災復興・電池】東北電力、能代火力発電所にNAS電池を設置
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