【企業・次世代モビリティ】トヨタもホンダもソフト技術者獲得 車載2兆円市場の担い手争奪戦

自動車業界でソフトウエア技術者の獲得競争が激化している。クルマの付加価値をソフトの力で高める「ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV、ソフト定義車両)」の時代が到来し、ソフトが製品の競争力を左右するようになったためだ。自動車各社はIT(情報技術)企業との外部連携などで専門人材の確保を急ぐ。

「ホンダ、日産自動車の協業検討の目玉は車載ソフトの共同開発だ」。自動車業界に詳しいある関係者は、こう指摘する。

ホンダと日産は3月、電気自動車(EV)などの領域で戦略提携する方向で検討すると表明。業界に衝撃が走った。両社は自動車の電動化・知能化の分野で協業を想定。EVの駆動装置「イーアクスル」などのEV基幹部品の共同調達などハード面のみならず、車載ソフトの共同開発も視野に入れる。

トヨタもホンダもソフト技術者獲得 車載2兆円市場の担い手争奪戦(日経ビジネス)