電気自動車(EV)の世界的な普及を目指し、先行開発車の試作企業として2009年8月に発足したSIM-Drive(神奈川県川崎市)が着実に事業を展開している。5月に1号車の『SIM-LEI』を発表したのに続き、来春の完成を目標に2号車と改造車(コンバージョンEV)の開発を進めている。開発に参画した企業に、図面などその成果が提供されるオープンソース方式(編集部註:ここでいう“オープンソース”は情報を広く一般に開放するものではなく、あくまでプロジェクトに参画した企業に限るもの)を採用したため、EV事業に関心をもつ幅広い企業や団体が参加している。2号車の開発プロジェクトにはPSAプジョー・シトロエンなど外国企業3社も加わった。EVの普及という目的を果たすにはSIM-Driveが蓄積した技術のライセンス供与を受け、EVの事業化が動き出すことだが、そうした芽も徐々に出つつあるという。
【提言】SIM-Driveのオープンソース方式が着々と浸透
- どうやら、時代が求めるキーワードは「スピード」だ
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