【新技術・電池】リチウムイオン電池類焼抑制 凸版印刷、消火フィルム「FSfilm」開発

凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)は7月13日、リチウムイオン二次電池用に改良した消火フィルム「FSfilm」(Fire Propagation Suppressing Film)を開発したと発表。同製品は、米国の第三者安全化学機関であるUL LLC.から消火フィルムの分野で世界初となるUL検証マーク(Verifiled Mark)の認証を受けた。

凸版印刷は、火災発生時の熱に反応して、消火効果のあるエアロゾルを放出する消火フィルムを2021年より販売している。さらに、同社は、2022年に新しく制定されたリチウムイオン二次電池の類焼抑制規格(JSA-S1011:2022)にのっとり、製品性能の評価を行った。

この試験において、消火フィルムの設置が無い状態では、リチウムイオン二次電池の発火時に隣接するリチウムイオン二次電池の類焼が40%発生した。一方、消火フィルムを設置した試験条件のリチウムイオン二次電池では、類焼を0%に抑制できる効果を確認しているという。これにより、同フィルムは、「UL検証マーク」を取得した。

リチウムイオン電池類焼抑制 凸版印刷、消火フィルム「FSfilm」開発(リガーレ)

リチウムイオン電池類焼抑制 凸版印刷、消火フィルム「FSfilm」開発

 

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