【話題・電池】NEDO、全固体リチウムイオン電池実用化へ材料評価基盤に投資

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、全固体リチウムイオン電池の早期実用化に向けて、「次世代全固体蓄電池材料の評価・基盤技術開発」事業を始動した。事業期間は2023年度から2027年度の5年間の予定で、2023年度の予算は18億円を用意する。これまでの研究開発事業の成果を基に、全固体リチウムイオン電池を早期に実用化し、日本国内の蓄電池、蓄電池素材産業の競争力強化を狙う。

NEDOはこれまで、「先進・革新蓄電池材料評価技術開発(第1期)」(2013年度から2017年度)と同第2期(2018年度から2022年度)の2つの事業で全固体リチウムイオン電池の開発に向けて投資してきた。上述の事業の第1期では、全固体リチウムイオン電池の基軸材料となる硫化物固体電解質などの特性評価に使用する研究室レベルの標準電池モデルのプロトタイプを開発し、第2期では、硫化物系全固体リチウムイオン電池の標準電池モデルを開発、材料評価の基礎的基盤を構築した。さらに、一般的なリチウムイオン電池に迫るエネルギー密度(450Wh/L)を中型セルサイズで実現した。

NEDO、全固体リチウムイオン電池実用化へ材料評価基盤に投資(MIT Technology Review Japan)

NEDO、全固体リチウムイオン電池実用化へ材料評価基盤に投資

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