【話題・提言】トヨタ乗れず国産EV 中国で電気自動車が一気に普及した意外な背景

「北京の街では屋台街が姿を消していた」「蘇州の街ではニセモノ販売店が一掃された」──。コロナの流行から3年を経て、中国を訪れた日本人の目に映るのは中国の都市の変貌ぶりだ。ここ数年、習近平政権は「非正規商売」を街から排除する方針を貫き続けている。

江蘇省蘇州市といえば上海に隣接する工業都市だが、市民生活が底上げされる中で“ニセモノ需要”も減りつつある。日本から進出し蘇州に拠点を持つ自動車部品メーカーのM社長は「蘇州市内にあった高級腕時計やブランド品を扱うニセモノ専門店がなくなりました。もっとも近年は蘇州でニセモノなんか持っていたら笑われますよ」と話す。

ホンモノが買えるほどに豊かになった中国沿海部の人々だが、ポストコロナの中国景気はなかなか回復しない。上海に出張した上場企業管理職のWさんは「人気飲食店でさえも予約なしで入れるんです。繁華街にはコロナ前の活気がまだ戻りません」と驚く。中国の大都市・上海でこんな事情だから地方の景気はもっと悪い。

トヨタ乗れず国産EV 中国で電気自動車が一気に普及した意外な背景(日刊ゲンダイDIGITAL)

 

Tagged on: ,