東日本大震災後、移動電源車を製造する神鋼造機(大垣市)に、電力会社や企業などから問い合わせや注文が相次いでいる。同社は4月以降増産態勢を敷き、通常の倍の年間約40台を出荷する。移動電源車は、トラックに発電機などを搭載し、災害や停電時の非常電源として使用される。1963年に同社が開発し、電力会社やNTTに計約800台を納めてきた。同社によると、福島第1原発事故で、東電が現地に集結させた移動電源車約50台のうち、半数が同社製。同社が阪神大震災で被災した神戸製鋼のグループ会社ということもあり、震災後はいち早く、24時間体制の相談や技術者派遣など、サポートを強化してきた。
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