京王電鉄バス（東京都府中市）は16日、東京・西新宿エリアで自動運転バスの実証実験に参画すると発表した。11月から2022年1月までの3カ月間のうち、約2～3週間を予定する。バス業界では少子化に伴う顧客の減少や乗務員不足が課題となっており、解決策に向けた自動運転バスの実用性や技術的な課題を検証する。東京都が公募した自動運転バス実験の事業者として京王電鉄バスが選ばれた。建設コンサルタント大手の日本工営も実験の運営などで支援に入る。運行ルートはJR新宿駅西口を出発し、東京都庁などを経て同駅へ戻る形を予定している。36人乗りのバスにカメラやセンサーを取り付けるなど、自動運転に対応した改造を施す。バスの運行監視には高速通信規格「5G」を活用する。高層ビルの間やトンネルなどを通っても滞りなく通信できるか検証する。