【インフラ・新技術】超高層住宅のエレベータ、電気自動車の蓄電池で何回往復できるか?

三井住友建設(東京都中央区)は9月3日、災害時の停電を想定し、43階建ての超高層住宅のエレベーターを電気自動車(EV)電源で稼働する実証試験を行った結果を発表した。この実証試験は、東京海洋大学との共同で開発した、災害などによる大規模停電時に船舶やEVから合理的かつ経済的に動力電源を供給する「陸・海 電力コネクティングシステム」を用いて実施した。その結果、フル充電のEV電源でエレベーターを最上階(43階)まで100往復できることなど、同システムが災害時における大規模停電時に高層階からの避難や地上からの物資輸送に有効であることを確認し、事業化に目途をつけた。今後は、集合住宅の管理組合や自治会等に向けた、カーシェアリングやエレベーター遠隔監視サービスとの提携、災害時の電源確保体制などサービス体制の構築と事業化に向けた活動を進めていく。また、集合住宅における自助と共助が可能なコミュニティ形成に寄与するサービスの検討と技術の開発にも取り組んでいく。

超高層住宅のエレベータ、電気自動車の蓄電池で何回往復できるか?(環境ビジネス)

 

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