【提言】増える認知症患者の運転事故、家族が「今すぐできる」予防とは

「親や配偶者が乗るクルマに、あちこちぶつけた跡があったら要注意です。認知機能が低下している可能性があるので、すぐ検査を」。そう警鐘を鳴らすのは「認知症の人と家族の会」(以下・家族の会)東京都支部代表・大野教子さん。家族の会には、認知症の家族から多くの電話相談が寄せられる。先日は、こんな相談があった。「離れて住んでいる息子さんのところに、世話をお願いしているケアマネさんから『最近、お父さまのクルマがボコボコです。もしかしたら、認知症かもしれません』という連絡が入ったそうです。病院に連れて行くと認知症と判明。ですがプライドの高いお父さまで、運転免許を取り上げるというと逆上して……。どうしたらいいか途方に暮れていらしたのです」。認知症と診断されていなくても、年齢とともに認知機能は低下してくるので、いつ死亡事故を起こして“加害者”になるかわからない。実際に、75歳以上のドライバーの死亡事故件数は、75歳未満全体と比較して、免許人口10万人当たりで2倍以上多く発生しているのだ(平成29年交通安全白書)。

増える認知症患者の運転事故、家族が「今すぐできる」予防とは(女性自身)

 

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