【新技術・電池】京都大学、電荷寿命1000倍 有機太陽電池の“究極構造”を実現

京都大学の研究グループは2018年4月、仏高等師範学校(ENS)の研究グループと協力し、周期性の細孔空間を構造内に有する多孔性物質を利用することで、これまで有機太陽電池の究極的な理想構造とされてきた、2種類の異なる分子が規則的かつ交互に配列した構造体を作り出すことに成功したと発表した。有機太陽電池をはじめとするエネルギー変換デバイスの高効率化に貢献する成果だという。有機太陽電池は光によって電子を放出し、プラスの電荷を帯びるドナー分子と、電子を受け取りマイナスの電荷を帯びるアクセプター分子で構成される。これらの分離された電荷は、電流の担い手となるが、非常に不安定である。発電効率を高めためには、電荷分離状態を効率よく作り出し、長く保つことが重要で、そのためには2種類の分子をどのように配列するかがポイントとなる。

電荷寿命1000倍、有機太陽電池の“究極構造”を実現(スマートジャパン)

 

Tagged on: ,