【提言】日本人が知らない航空機電動化という新潮流

北欧のノルウェーが、2017年にある快挙をやってのけた。電気自動車(EV)とハイブリッド車の合計販売台数が、新車登録全体の50%超に達したのだ。EVのみでは約21%であり、日米中英仏などの1%前後とは彼我の差だ。ノルウェーは、雪と雨による豊富な水と、フィヨルドの地形を生かし、国内電力の約98%を水力発電が賄う。つまり、各国が四苦八苦している発電での脱炭素化はほぼ実現済み。パリ協定(温暖化対策の国際枠組み)は今世紀後半に世界全体で実質的なCO2排出をゼロにする「カーボンニュートラル」の達成を目指すが、ノルウェー政府の目標時期はなんと2030年だ。発電部門での脱炭素化をほぼ終えているノルウェーにとって、目下の課題は輸送部門でのCO2削減だ。EVに続けとばかり、ある輸送部門の電動化計画が今年1月に発表された。ノルウェーを飛び交う航空機である。

日本人が知らない航空機電動化という新潮流(東洋経済)

 

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