【提言・海外】「電気自動車がクリーンでエコな乗り物とは限らない」というサイクリストの主張

オランダは環境問題と再生可能エネルギーの普及に積極的に取り組んでいる国で、2025年以降は電気自動車以外の販売を禁じようとする動きがあるなど、電気自動車の導入を推進しています。しかしオランダ在住のサイクリストであるDavid Hembrowさんは「オランダにおける電気自動車の導入推進政策が環境問題の解決にはつながるとは言えない」と指摘しています。かつて、自動車の燃料となるガソリンは鉛を含んでいました。しかし排気ガスに含まれる鉛が健康被害を引き起こすことが判明し、レギュラーガソリンは無鉛ガソリンに置き換わり、日本でも1975年以降にはレギュラーガソリンが完全無鉛化しています。また技術の進歩によって燃料効率も上がり、確かに車1台が環境に与える影響は影響は昔よりも小さくなりました。そこでDavidさんは1950年代のBMCミニとBMWミニ、そして日産・リーフが64kmを走った時の一台あたりの二酸化炭素排出量を調査した結果、BMCミニは約10.4kg、BMWミニは約11.9kgの二酸化炭素を排出していることが分かりました。エンジンの性能は上がっても、快適性や安全性の向上も車は改良され、ミニの重量は2倍近くに増えてしまい、結果的に二酸化炭素排出量はそれほど変わっていなかったとのこと。

「電気自動車がクリーンでエコな乗り物とは限らない」というサイクリストの主張(Gigazine)

 

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