【未来】クルマ革命、「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに

車が空を飛んだり、水上を走ったり-。そんなSF小説のような世界を実現させる技術の開発が活発になってきた。常識を打ち破る発想で挑む技術者たちが思い描くのは、今より自由で便利な車の未来像だ。

「世界の人を驚かせるには、飛行機を連想させるデザインではだめだ」

今月上旬の週末、愛知県三河地方を拠点に空飛ぶ車を開発している有志団体「カーティベーター」のメンバーが、車両のデザインを話し合っていた。夢は二〇二〇年の東京五輪開会式で車を飛ばし、大観衆の前で聖火をともすことだ。「わくわくする車を形にしよう」。自動車会社でエンジニアをしている中村翼代表(33)が呼び掛け、一二年に活動を開始。自動車、航空関連の技術者や大学生など有志の輪は八十人まで広がり、週末、開発拠点の廃校やスポンサー企業の事務所で活動している。目指すのは、高速道路も走れ、滑走路を使わずに浮上して時速百キロで飛び回れる性能だ。モーターを動力に車輪で走り、ドローンのようにプロペラを回して飛ぶ。電気自動車(EV)と同様、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しない。

<クルマ革命> 「飛ぶ」「泳ぐ」未来そこに(中日新聞)

 

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