米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は13日、トレーラー型の電気自動車（ＥＶ）を９月に公開すると明らかにした。ＥＶのピックアップトラックも２年以内に公開するという。テスラが商用車を開発するのは初めて。高度な運転支援機能を備える可能性が高い。ＥＶの充電網が整った地域では、排ガスの少なさを売りにしている日系トラックメーカーなどの脅威にもなりそうだ。自動車市場に占めるＥＶのシェアはまだ１％を下回っている。蓄電池が重く積載可能量が減るため、通信会社の工事車両など一部を除きトラックにはあまり使われてこなかった。ただ、蓄電池の性能向上や量産によるコスト低減が進んだことで用途は広がっている。独ダイムラーもＥＶトラックを開発している。テスラはＥＶバスの開発も並行して進めているが、大手メーカーと比べ整備拠点が少ない。製品の完成度だけでなく、商用車特有の整備や充電のネットワーク構築も大きな課題になる。
テスラ、ＥＶトレーラーを９月に公開 商用車に参入（日本経済新聞）