【企業】いよいよ加速する車の電装化

自動車の電装化の流れが一段と加速している。電気自動車(EV)の本格的な普及や、自動運転技術の開発進展などにより、この流れはさらに強まることが必至だ。リチウムイオン2次電池の車載需要もいよいよ立ち上がってきた。今後は有機ELパネル、プラスチック製カメラレンズユニットといった新たな車載製品も出現すると期待される▼世界の自動車メーカーは、将来の自動車がEVなどへシフトすることを示唆している。例えばトヨタ自動車は昨年10月、「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表。2050年発売の新車のCO2排出量(走行時)を10年度比で9割も削減する目標を示した。これはハイブリッド車でも達成不可能な数値であり、長期のロードマップについて同社がどのように考えているか示唆している▼独ダイムラー社のCEOは今年3月「将来、EVを選ぶ人が大半を占めるだろう」と発言。同社は秋にパリで開催される自動車ショーで、米テスラ社に対抗する航続距離が500キロメートル以上のEVを披露するとみられている▼自動運転車技術については、25年までに緊急時以外はオートパイロットが可能な、いわゆるレベル3の段階に達するとみられている。移動中の車のなかで人々はどのような時間を過ごすようになるのか。空想の世界が近付いている。

いよいよ加速する車の電装化(化学工業日報)

【日経新聞1面】自動車業界の研究開発投資拡大で改めて自動運転関連などに関心も(FISCO)

 

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