【施策・海外】シンガポール、電気自動車のカーシェアを全国規模で実施

電気自動車(EV)を利用したカーシェアが、2017年中頃から全国規模で実施される。国民にEVの利用を促し、大気汚染の抑制につなげる狙い。陸運庁(LTA)と経済開発庁(EDB)は7月1日の共同声明で、フランスのボロレ・グループに運営を委託する10年契約を交わしたと明らかにした。計画の名称はブルーSG。最初はEVを125台、充電スタンドを200ヵ所用意し、4年後をめどにEVは1,000台、充電スタンドは2,000ヵ所にまで増やす。専用駐車場も公営住宅団地、中央商業地区(CBD)、主要工業地区に整備する。利用は会員制で、利用者は車両を乗った場所ではなく、目的地の近くの駐車場に返却する「ワン・ウエー」方式を採用する。充電スタンドは契約満了後、政府に譲渡されるため、整備費用の一部を政府が負担する。充電は欧州標準であるタイプ2AC方式にする。使用する車両は3ドア、4人乗りで、フランスでは1万8,000ユーロ(約205万円)で入手できる。ボロレはフランス、イタリア、米国でEVのカーシェア運営の実績があり、パリでは4,000台を運営している。定期的利用者は13万人にのぼる。

電気自動車のカーシェア、来年中頃から全国規模で実施(アジアX)

 

Tagged on: ,