田中貴金属工業は11月30日、2010年度上半期の燃料電池用触媒の用途別出荷量を発表した。これによると、2006年度は燃料電池車の研究開発が活発化したことから、自動車向け出荷が全体の出荷量を牽引して、2004年度比169%に伸長。その後は自動車向け需要が落ち着き、経済環境の悪化もあって、出荷量が減った。しかし2009年度には家庭用燃料電池向けが急激に増え、162%に回復、現在も増加傾向にあり、2010年度は過去最高の出荷が見込まれる。なお自動車向けは、2006年度が186%となったものの2009年度は133%まで減少している。しかし2010年度上半期は77%まで増えており、同社では「(燃料電池車の)実証実験を継続しながら、本格的な導入の準備段階に入った」としている。
【市場】燃料電車、本格的な準備段階に
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