トヨタ自動車は18日、沖縄県で１人乗り電気自動車（ＥＶ）を使った次世代交通システム「ハーモ」の実証実験を開始した。ＪＴＢグループなどと連携し、観光客向けにＥＶのシェアリングサービスを提供する。１年間の実験結果で検証し、事業化を目指す。ハーモの実証実験は愛知県豊田市や首都圏、仏グルノーブルに続く４カ所目。18日の開幕イベントで、友山茂樹専務役員は「沖縄で観光地向けハーモの可能性を探り、他の地域にも広く展開していきたい」と語った。沖縄本島北西部の本部町と今帰仁村で、子会社のトヨタ車体が製造する１人乗りＥＶ「コムス」を30台、配備する。タブレット（多機能携帯端末）を搭載し、アプリ（応用ソフト）で観光ルートを案内する。