【提言】日本が先導する未来のクルマ

東京モーターショーが開幕した。2年に1度の自動車の祭典だ。会場には最新技術を駆使したエコカーが並ぶ。技術革新のスピードを感じさせられる。ショーの出展社数は160社で、2年前より18社減った。中国市場の急成長を背景に、活況を呈する上海や北京のモーターショーに、海外の自動車各社の目が向いている傾向は変わらない。そうした中、国内メーカーは、環境性能に優れた次世代車で、存在感をアピールしている。トヨタ自動車とホンダの目玉は水素で走る燃料電池車だ。トヨタが昨年12月、世界に先駆けて「ミライ」を市販したのに続き、ホンダも来年3月に販売を始める。トヨタは「2050年までに、エンジンだけで動く車をゼロにする」と宣言している。他社の展示も、ハイブリッド車や電気自動車が目立つ。独フォルクスワーゲンのディーゼル車の排ガス不正問題も影響し、エンジンから電気モーターへの移行が加速するのは間違いない。

モーターショー 日本が先導する未来のクルマ(読売新聞)

 

 

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