日産が2010年12月に発売を開始した電気自動車(EV)の『リーフ』。2012年6月には、EVの大容量バッテリーに貯めた電気を一般住宅の分電盤に接続して活用する世界初のシステム「LEAF to Home」を発売した。今回、これらをセットにした見積もりをとってみた。「LEAF to Home」は、一般住宅の分電盤に直接接続しコネクターをリーフの急速充電ポートへ繋ぐことで、リーフに搭載されている駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給するという、ニチコンが開発したシステムを活用。夜間電力や太陽光発電を使ってリーフに充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、家庭への安定した電力供給や電力消費のピークシフトに貢献することができる。「LEAF to Home」の価格は56万7000円となっているが、購入後に申請することで国から得られる補助金を活用することにより、32万7000円程度になる見込み。加えて、充電ポートを設置するための工事費がおよそ10〜15万円程度掛かるが、現在であれば、工事費の一部または全部を負担するキャンペーンを行っているディーラーも少なくないという。
【市場】リーフ、「LEAF to Home」セットで実質391万円
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