日産自動車のアンディ・パーマー副社長は、29日の『NV200ニューヨークタクシー』に関する記者会見で、海外でも今後EV(電気自動車)がタクシーに利用される可能性があるとの見通しを述べた。日産のEV『リーフ』は、日本ではまだわずかではあるものの横浜市や東京都内などでタクシーに利用されている。パーマー副社長は、ニューヨーク市当局もEVタクシーへの関心を高めており、近く6台のリーフによる実験が行われることを明らかにした。この実験で成果があがれば「小型タクシーの一部がEVになる可能性もでてくる」と見ている。一方で、EVタクシーの課題として「航続距離の延長や、急速充電インフラの整備が必要」と指摘した。日産はリーフに次ぐEV第2弾として、スペインのバルセロナ工場で2013年度から『NV200』をベースにした商用EVである『e-NV200』の生産を始める計画。このEVも将来はタクシーへの応用が検討される見通しだ。
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