ルネサスエレクトロニクスと半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、40nmの組込みフラッシュメモリのプロセス技術分野で協業関係を拡大することで合意した。TSMCには、すでにLSIの製造委託をしてきたが、今回、新たにエンジンや電気モーターを制御する自動車向けマイコンの一部を製造委託する。大規模なリストラなど、経営再建策を模索するルネサスは、主力のマイコンでも協業関係を結び、製造コストの圧縮と生産拠点の分散化を図る。今回の協業につき、ルネサスの執行役員MCU事業本部長の岩元伸一氏は、「TSMCと協業することは、グローバル市場でのさらなる成長を実現する上での重要な鍵と考えた。また、昨年の震災により複数の生産拠点が被災し、多大な影響を与えてしまったことを教訓として、ファブネットワークの構築を推進。両社の技術力を合わせて安定的に製品を供給できる体制を構築していく」と述べた
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