トヨタ自動車が今年7月に米国で開催される有力ヒルクライム(登山)レースに電気自動車(EV)で出場することが23日、分かった。モータースポーツ部門子会社の独トヨタ・モータースポーツ(TMG)がEVを開発し、日本人チームに貸与。三菱自動車、独BMWもEVで出場する予定で、環境対応と走りの良さの両立を競う戦いとなる。出場するのはコロラド州で開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。第1回が1916年で今年が90回目と、自動車レースでは米インディ500に次ぐ世界で2番目の歴史を誇る。標高2862メートルから4301メートルの山頂まで山岳道路約20キロのタイムを競う。TMGは、昨年ドイツのレースで使った車両をベースに専用車を開発。モータースポーツの企画会社アールケイワン(東京都町田市)が主体の個人チームに貸し出す。ドライバーはモンテカルロラリーの優勝経験もある奴(ぬ)田(た)原(はら)文雄選手。
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